チョムスキーの言語学についてのインタビュー集
最初の「訳者による序説」にチョムスキーの生成文法についてコンパクトにまとめられていて面白かった。文法は日常で覚えるには複雑すぎる。これを後天的に学ぶだけで獲得できるというのは説明がつかない。したがって人間には、言語を生み出す能力があらかじめそなわっている。そこで、自然科学としての言語学、科学としての言語学が生じてきた。
インタビュー内容も興味深い。
インタビュー内容はチョムスキー言語学の予備知識がないと難しい。
でも随所におもしろいところがある。
-チョムスキーは外国語が苦手だから、主に英語で生成文法を作った。
-「言語というものはどの程度雪の結晶に似ていて、どの程度脊柱に似ているか」(脊柱はいきあたりばったりの出来損ないと言われている。)
自然科学は人間の外側の出来事だから、容易に記述することができたが、言語は科学的記述が難しい。それでも言語を科学として扱うという。
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