レヴィ=ストロースは、数学や言語学のみならず、音楽、芸術からも深い影響を受けていた。そしてそれは彼の知的活動の通奏低音となっていた。
音楽家の祖父らを持ち、幼少時から音楽会に行っていた。
ラヴェルのボレロ初演時、二十歳のレヴィ=ストロースはその場にいた。
「およそ関係なさそうなものを比べてみることを恐れなくなったのはシュールレアリストから学んだことです。(中略) 『野生の思考』を読んでくだされば、その影響がお分かりいただけるでしょう」 遠近の回想 70頁
「けれども私は存在する。おそらく個人としてではなく、なぜならこうした観点からすれば、私とは、頭蓋骨という蟻塚の中に収められた無数の神経細胞から成る一つの別社会と、それに対してロボットのように働く私の肉体とのあいだの闘いにたえず巻き込まれている争点でなくて何であろうか?」 悲しき熱帯 最終章 私訳

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