2018年8月20日月曜日

光と風のクリエ

光と風のクリエ 金大偉  和器出版

600ページの大著だが、平易な文章なので一気に読めた。音楽家、映画監督、写真家・・・多彩な顔を持つ金さんだが、今回、思想家としての金さんを改めて見出した。以前からトークなどでアニミズムや多元文化的な視点から発言していたのを聞いていたが、この著書では自身の出自である満州族の文化、音楽家としての体験、石牟礼道子との交流、などの金大偉の世界の一切が、タオイズム・シャーマニズム・深層心理学等々の古今の思想や文化論を引き、首尾一貫した態度で説明されている。その博識と思想の一貫性は注目に値する。金さんは芸術に多大な期待を持っている。というより彼のいう統合ー互いにが互いを認め合い、違っていながら共存し調和するという発想でこれからの世界を作って行こうと考えている。私は本気でこんな事をいう人を初めて知った。しかもそれは金さん自身の体験から導かれ、読めばとにかくうなずかざるを得ない。彼はニーチェのように一神教はトラウマ的と看破する。なぜ今、人類の三分のニは一神教的世界に住んでいるのか?人類のトラウマはそれほど深いということだろうか?考えさせられる。

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個人主義大国イラン

個人主義大国イラン 岩崎葉子  平凡社

群れない社会の社交的な人々 というサブタイトルが物語る。
なんて人間的な国だろう。
テヘランの大バーザールに行きたい。


「個人主義」大国イラン 群れない社会の社交的なひとびと(平凡社新書)

2018年7月28日土曜日

「いま」を読み解くための世界史

「いま」を読み解くための世界史

宮崎正勝 監修   池田書店


歴史はユーラシアから始まった。
メソポタミヤ文明の重要性がよくわかってきた。
シュメール人の謎をもう少し解明してみたい。


エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層

エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層
鹿島茂   ベスト新書

家族類型を基礎として、歴史をとらえ、世界情勢を先読みする。
斬新なエマニュエル・トッドの説のわかりやすい解説。
なるほど。
わかりやすすぎてもの足りない。

エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層(ベスト新書)

一神教の起源

一神教の起源
山我哲雄    筑摩書房

一神教自体は、珍しいものではない。
オーストラリア原住民にも「最高存在」というものがあるという。
それはアニミズムとはまったく異質であるという。

ユダヤ教という特異な宗教がなぜ生じたのか
本書ではユダヤの歴史に沿って描かれているが
私の疑問はまだ晴れない。


空気の研究 水の研究

「空気」の研究 山本七平ライブラリー1
山本七平  文藝春秋

「空気を読む」ことを重視する日本人にとって
山本七平の研究は、とても意義がある。
そして「水を差す」ということの重要性が説かれている。

明治には正しい「水」の差し方があったようだが
昭和になって忘れられてしまった。
そしてそれは戦前、戦後を通じて共通のものであるという。


2018年7月21日土曜日

古代オリエントの宗教

古代オリエントの宗教  
青木 健  講談社現代新書

マンダ教 --これは面白い。ユダヤキリスト教の真逆の教義である。

マニ教はほとんど絶滅に近いそうだが、中国福建省にわずかに信者がいるらしい。
(チベット仏教のマニ車とは関係あるのかな、無いのかな)