2018年3月18日日曜日

建築家 前川國男の仕事

建築家 前川國男の仕事
生誕100年・前川國男建築展実行委員会

大型本。展覧会カタログらしい一冊。



建築の前夜 前川國男論

建築の前夜 前川國男論
松隈洋  みすず書房

政治や戦争と建築家との関わりを中心に論じた読み応えたっぷりの本
ナナメ読み

前川國男 現代との対話

前川國男 現代との対話
松隈洋 編  六曜社

生誕100年・前川國男建築展のプレ企画セミナーの記録。
建築家たちが、さまざまな切り口から前川國男を論じる。
ナナメ読み。再読時期があれば読みたい一冊。

2018年3月17日土曜日

前川さん すべて自邸でやってたんですね

前川さん すべて自邸でやってたんですね  前川國男のアイデンティティー
中田準一 彰国社

前川建築事務所で働き前川國男から直接薫陶を受けた著者の、経験に基づいた前川イズム
自邸で展開したことがすべてその後の建築に生かされていることがよくわかる。

前川國男 賊軍の将

前川國男 賊軍の将
宮内嘉久 晶文社

前川國男の生涯を辿った良著
故郷新潟で得た感覚、フランスへ惹かれる、そして批判精神があるこの建築家の精神に迫る良著。

東京都美術館ものがたり

東京都美術館ものがたり  ニッポン・アート史ダイジェスト
東京都美術館・編 
鹿島出版会

東京都美術館の歴史と日本のアート史の両方書かれた良書
建築についても触れられている。

シュルレアリスムとは何か 

シュルレアリスムとは何か
アンドレ・ブルトン  秋山澄夫訳
思潮社

ベルギーで行われたブルトンの講演。
マグリットも聴いていた。
この時の熱さが伝わる。

ブルトン シュルレアリスムを語る

ブルトン シュルレアリスムを語る  
稲田三吉 佐山一 訳
思潮社

1952年のラジオ対談を中心としたインタビュー集。

貴重な資料であるが、やはりこの手のものはやや冗長。
ブルトンも回顧的に語っていて、特有の熱さを失っている。

画像なし。

通定器

通底器 アンドレ・ブルトン 足立和浩訳  現代思潮社

もっとも役立ったのは、「訳者あとがき」だった。
よくあることだけれども。
本文はブルトンの日記のようでもあり、評論のようでもあり、フロイトとの往復書簡もあって雑多な印象。フロイトの癖のあるナナメ書体の直筆写真もある。


2018年3月1日木曜日

電脳のレリギオ:ビッグデータ社会で心をつくる

電脳のレリギオ:ビッグデータ社会で心をつくる
ドミニク・チェン  エヌティティ出版

ネットが宗教性や癒しをもたらすということをいいたいらしいが。言葉が軽い。

シュルレアリスム―終わりなき革命

シュルレアリスム―終わりなき革命  酒井 健  中公新書

面白い。
精神科の医学生であったブルトンがシュルレアリスムを発想する道筋を、マッソンらと比較しながら考察している。
シュルレアリスム革命は、永遠に未完なり。

p13 アンドレ・マッソンが戦場で言われた言葉
「お前たちはひと山幾らの人間なんだ」

ブルトン詩集

ブルトン詩集 アンドレ・ブルトン 稲田三吉 笹本孝/訳  思潮社

内容が雑多でわかりにくい。
「溶ける魚」のほうがよかった。

精神と物質 

精神と物質 エルヴィン シュレーディンガー 工作舎

名著のひとつ。非常に含蓄が深く、また短い文書のなかにたくさんの知恵が入っている。





唯識の思想

唯識の思想  横山紘一  講談社学術文庫

道徳がかった世界観が全体を支配していて、深みがない。




インターネットを生命化する プロクロニズムの思想と実践

インターネットを生命化するプロクロニズムの思想と実践
ドミニク・チェン  青土社

気鋭のドミニク・チェンだが、身から出た言葉がない。
なんだろうな、この軽さは。

ネットで進化する人類

ネットで進化する人類  ビフォア/アフター・インターネット
伊藤 穰一  KADOKAWA/角川学芸出版

われわれはネットを使っており、いまやスマホを手放さない人もいる。
インターネットテクノロジーの中に、身体の一部を預けているようだ。
われわれの無意識を、日常生活を、ネットに接続し、人類は何かに変容しようとしているのではないか。
シュルレアリストたちが目指した無意識は、変容しようとしているのではないか?

そのような探求をしようとして、ネットに関する本を読んだ。

期待はずれ。
なんか著者たちの言っていることに迫力がない。
唯一面白いのは藤井直敬先生の部分。

なぜ富と貧困は広がるのか

なぜ富と貧困は広がるのかー格差社会を変えるチカラをつけよう
後藤道夫、木下武男 旬報社

初歩的なマルクス主義の解説本
目新しいものはないが、今や労働組合の組織率は労働者の18%ということで
労働組合に入っていること自体が特権階級だ。
しかしこうでない何か別の枠組みで考えられないのかな。