2019年3月3日日曜日

ほんとうの構造主義

ほんとうの構造主義
出口顯
NHK出版

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構造主義を単なる関係論と思っていてはだめで
人間の成り立ち、個人というものの仕組みや、倫理にもかかわっている。
一種の「感覚」だろう。「感じ」。


第12章

古典主義時代以降の西洋の思考
   充満した自己  ⇔  世界・生命・他者

先住民の思考
   自己を縮約して他者を迎え入れる  ← 世界・生命・他者


正しい人間主義は、自分自身から始めるのではなく、人間のまえにまず生命を、生命の前に世界を優先し、自己を愛する以前にまず他の存在に敬意を払う必要がある、というべきではないだろうか。人類であれ何であれひとつの生物種が、たとえ二百万ないし三百万年のあいだこのこの地上に生きることができたからといって、結局は死滅する時をいつか迎えるのであってみれば、この地上をひとつの物体のように恣(ほし)いままにし、恥も慎みもなく振る舞うことが許される口実とはならない、ということが必要なのではないだろうか。
レヴィ・ストロース 「食卓作法の起源」

第5章 類似から相似へ
フーコーのこれはパイプではない、の解釈において、相似の優先 オリジナルの参照がない、ということを書いた。。それから権力と主体の関係に至る部分がわからない。






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