2018年4月30日月曜日

レヴィナス入門

レヴィナス入門
熊野純彦  ちくま新書

思想とは深い悲しみである、といったのは西田幾多郎だったか。
レヴィナスもそうだと思う。
本書は入門書となっているが簡単な内容ではない。
時間をかけて読みたいと思う。

さて、奇妙に思うのは部、章、節、項の文字数がきまっていることだ
各部は2文字  第1部 原型, 第2部 展開, 第3部 転回
各章は5文字  第1章 思考の背景, 第2章 存在と不眠, 第3章 主体と倦怠
各節は7文字  第1節 ユダヤ人として,第2節 現象学者として,第3節 生涯の軌跡から
各項は5文字  第1項 歴史の辺境,第2項 記憶の陰影,第3項 流民の群れ
目次が異様に整っている。作者のこだわりを感じる。熊野氏の他の著作もそうなのだろうか?

[熊野純彦]のレヴィナス入門 (ちくま新書)

埴谷雄高エッセンス

埴谷雄高エッセンス
埴谷雄高    石井恭二編

いつ、どの文章を読んでも重厚だ。
そしていつまでたっても読み切れない。


コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版

コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版
Philip Kotler , Kevin Lane Keller ,  恩藏 直人 (監修), 月谷 真紀 (翻訳)

すごい大著
マーケティングの学者になるならこれは貴重だが、実践的でない。




いま世界の哲学者が考えていること

いま世界の哲学者が考えていること
岡本裕一郎 ダイヤモンド社

なんだか軽いな、軽い本だからしょうがないか。
何人か面白そうな哲学者の名前はあった。

わかりやすいはわかりにくい?

わかりやすいはわかりにくい? 臨床哲学講座

鷲田清一  ちくま新書

「だが大事なことは、困難な問題に直面したときに、すぐに結論を出さないで問題が
自分のなかで立体的に見えてくるまでいわば潜水しつづけるということなのだ。それが知性に肺活量をつけるということだ。目の前にある二者択一、あるいは二項対立にさらされつづけること、対立を前にして考え込み考えて考えてやがてその外へ出ること、それが思考の原型なのに、

江戸の思想史

江戸の思想史 
田尻祐一郎 中公新書

コンパクトにまとまった
なかなかの好著


2018年4月8日日曜日

弓と禅

弓と禅
オイゲンヘリゲル 著 、 稲富栄次郎 上田武 訳

素晴らしい名著である。

長い読書経験の中でも、これほどの書に巡り合うことは稀。
訳者のひとり稲富栄次郎は、ヘリゲルの哲学の教え子でもあるので
「ヘリゲル先生の思い出」という部もあってヘリゲルの人となりがわかって面白い。


新訳 弓と禅

新訳 弓と禅
オイゲン・ヘリゲル
魚住孝至 訳/解説

訳としては旧約のほうが好きだが、
ヘリゲルの生涯や、ヘリゲルの講演録もあって、好著

新訳 弓と禅 付・「武士道的な弓道」講演録 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫)

方法序説

方法序説
デカルト 小場瀬卓三 訳
角川ソフィア

表紙には驚いた。
われ思う、ゆえにわれあり、は、第4部の冒頭に登場する。
あとはまとまりがなく退屈だ。


方法序説 新版(角川ソフィア文庫)

マグリット 光と闇に隠された素顔

マグリット 光と闇に隠された素顔
森 耕治
マール社

マグリットの生涯を辿った好著

マグリットは悪ガキだったということ
父や無神論者、母は熱心なカソリック
母の自殺
山高帽にフロックコートの男は、商人だった父親