2019年3月31日日曜日

タゴール詩集

タゴール詩集
山室静 訳  角川文庫

「タゴール詩集 角川文庫」の画像検索結果

透明な宝石のような言葉。
昭和32年の刊行。
タゴールがアジアで唯一のノーベル文学賞受賞者だったころ。
タゴールは親日家で、日本が物質主義に浸ってしまうのを嘆いていた。

2019年3月21日木曜日

ムッシュー アンチピリン宣言

ムッシュー アンチピリン宣言
トリスタン・ツァラ   塚本史 訳
光文社古典新訳文庫

「ムッシュ アンチピリン」の画像検索結果

ダダに関する講演が、ツァラが率直に語っていて面白かった。

おんなの思想

おんなの思想
上野千鶴子  集英社

「女の思想」の画像検索結果

これほどインパクトがある本は見たことがない。
上野千鶴子の身から出た言葉、血肉になった読書案内である。
フェミニズムは女のものではない。
男も女もすべてに当てはまる。
視点を、ものの見方を変える。
初期のフェミニストが言葉を持っていなかった。だから自らを語る言葉を探すことから始まった。



女は世界を救えるか

女は世界を救えるか
上野千鶴子  勁草書房

「女は世界を救えるか」の画像検索結果

なぜ男性優位社会なのだろうか、その逆ではないのだろうか。

フーコー 権力とは、「状況を定義する力」

なぜ男性よる女性の交換 であって、その逆ではないのか?

明確に答えは書かれていない。

男性がつくり上げる社会が「公」となり、女性は周辺に孤立している。

しかし女性は交換の主体であり、要の位置にいる。





2019年3月3日日曜日

近代資本主義システムと新自由主義グローバリズムー資本主義は持続可能か?

近代資本主義システムと新自由主義グローバリズム -資本主義は持続可能か?
三宅芳夫・菊池恵介 編
作品社

「近代資本主義システムと新自由主義グローバリズム」の画像検索結果

P261-263

時間を対数スケールにとったときの人口は、3つの定常状態がある。
狩猟採集時代、農耕時代、そして産業革命から現在

その定常状態になるときに、
アルタミラや縄文などの芸術が誕生
普遍的な価値原理  仏教、ギリシア、旧約思想  など枢軸時代
そして現在  ...地球倫理?

とにかく今、大きな変化が起こっている時にあり、いままでの考えはことごとく崩れていくだろう。




言霊の思想

言霊の思想  鎌田東二
青土社

「言霊の思想 鎌田東二」の画像検索結果

こちらの記事のほうがわかりやすく本質をとらえている。
https://www.toibito.com/interview/humanities/philosophy/1526

これらの思想についての違和感は、なんだろう。





ほんとうの構造主義

ほんとうの構造主義
出口顯
NHK出版

「ほんとうの構造主義」の画像検索結果

構造主義を単なる関係論と思っていてはだめで
人間の成り立ち、個人というものの仕組みや、倫理にもかかわっている。
一種の「感覚」だろう。「感じ」。


第12章

古典主義時代以降の西洋の思考
   充満した自己  ⇔  世界・生命・他者

先住民の思考
   自己を縮約して他者を迎え入れる  ← 世界・生命・他者


正しい人間主義は、自分自身から始めるのではなく、人間のまえにまず生命を、生命の前に世界を優先し、自己を愛する以前にまず他の存在に敬意を払う必要がある、というべきではないだろうか。人類であれ何であれひとつの生物種が、たとえ二百万ないし三百万年のあいだこのこの地上に生きることができたからといって、結局は死滅する時をいつか迎えるのであってみれば、この地上をひとつの物体のように恣(ほし)いままにし、恥も慎みもなく振る舞うことが許される口実とはならない、ということが必要なのではないだろうか。
レヴィ・ストロース 「食卓作法の起源」

第5章 類似から相似へ
フーコーのこれはパイプではない、の解釈において、相似の優先 オリジナルの参照がない、ということを書いた。。それから権力と主体の関係に至る部分がわからない。






1984年

1984年  ジョージ・オーウェル  高橋和久訳
早川書房

「1984年 ジョージ・オーウェル 高橋和久訳 早川書房」の画像検索結果

いわずと知れた有名な小説
通読した。
二重思考、ニュースピークなど 独裁の支配形態を描いた名著
現在の社会との共通点も多くて考えさせる。
しかし、現代の社会との大きな違いもある。
現代の人間はまだまだ尊厳を持っている。
その尊厳を自覚的に守っているということだろう。